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by imbored

死を呼ぶ樹-ケルベラ

b0031166_3413425.jpg観賞用として種子が人気のケルベラ。b0031166_355558.jpg
そのケルベラの裏の顔について。





ケルベラは東南アジアからインドにかけて自生していて、その種子は観賞用として日本でも販売されています。[観賞用のケルベラの種子]
しかしそんなケルベラには恐ろしい裏の顔が。
この樹はインド社会では「自殺の樹」と呼ばれており、他の樹木に比べ
自殺に使われる事がずば抜けて多いのです。

そして最近の調査では、なんとこの自殺の樹が殺人にも頻繁に使われ、
考えられていた以上に多くの人がこの樹により、死に至っている事が判りました。

フランスの毒物分析研究所の調査チームによると、インドの南部のケララ州だけで1989年から1999年の間に五百件以上の致命的なケルベラ中毒が報告されています。
驚くことにケララ州で起こった植物中毒死の半分がケルベラの所為であり
その割合は、致命的な中毒(植物以外の中毒も含みます)のうち十件に一件を占めるそうです。
しかし、研究チームによれば中毒は通常の方法では見分けることは難しいので、実際はケララ州でのケルベラによる死者はその二倍に膨れあがるだろうとのことです。

高性能液体色層分析法と質量分析法を組み合わせて、検死用細胞を使いケルベラの痕跡を検査したところ、多くの殺人事件が通常死として処理されてしまっていた事を発見しました。
これは、自殺として処理されていたケースの中にも殺人による死亡者が含まれている可能性がある事を示しています。

ケルベラの茎は苦味がありますが、細かく砕いてスパイシー料理に混ぜてしまえば判りません。
ケルベラの茎は、ジキタリスの持っているジゴキシンに似た構造のケルベリンと呼ばれる毒素を持っています。
ジゴキシンは心筋のカルシウムイオンチャンネルをブロックするので、その結果心拍が乱れ、死に至ります。
もちろんジキタリスの中毒は西洋の毒物学者にはよく知られていますが、調査チームによれば被害者がケルベラを食べる所を見た人が「これは完ぺきな殺人事件だ!」とでも言わない限り、病理学者はケルベラ中毒を見破る事は出来ないそうです。

ケルベラの被害者の内、四分の三が女性です。
調査チームは、これはインド人家族の厳しい掟を守ろうとしなかった若い妻が、ケルベラの毒を用いて殺されたのだろうとみています。
そしてまた、ケルベラの自生していない国ではケルベラを使った多くの殺人事件が闇に葬られていても不思議ではないそうです。

記事:'Suicide tree' toxin is 'perfect' murder weapon

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by imbored | 2004-11-28 03:48 | blog風味